カスタムショートカットが期待どおりに動作しない場合、多くは不具合ではなく、OS や一般的なアプリケーションの制限が原因です。

本記事では、使用できないショートカットの理由と、macOS・Windows の両方で安定して使える組み合わせを紹介します。

一部のショートカットが使用できない理由

特定のキー操作は、OS や他のアプリケーションによって予約されています。これらを上書きすると、動作の不安定化や競合、無反応といった問題が発生します。

そのため、すべてのショートカットは以下の基準で検証されています:

  • 技術的に安定している
  • システムレベルの操作と競合しない
  • 複数のプラットフォームで一貫して動作する

推奨されるショートカットの組み合わせ

macOS

macOS では、以下の組み合わせを推奨します:

  • Fn(Mac 内蔵キーボード)
  • Ctrl + Option または Option + Command(外付けキーボード)
  • 右側の修飾キー(右 Command / 右 Option)
  • Page Up など使用頻度の低いキー

Windows

Windows では、次の組み合わせが比較的安定しています:

  • Ctrl + Windows または Ctrl + Alt
  • 右側の修飾キー(右 Ctrl / 右 Alt)
  • Page Up などの使用頻度が低いキー

ショートカットの検証ルール

✅ 使用可能なショートカット

以下の条件を満たす場合、有効と判断されます:

  • キーは最大 3 つまで
  • 修飾キーまたは非英数字キーを含む
  • 左右どちらか一方の修飾キーのみを使用
  • システムやアプリのショートカットと競合しない

❌ 使用できないショートカット

次の場合は使用できません:

  • すでに使用されている
  • システムショートカットと競合する
  • 英字や数字のみで構成されている
  • キー数が 3 つを超えている
  • 左右の修飾キーを混在させている

システムで予約されているショートカット

macOS

制限されやすいショートカット例:

  • Command 系操作(コピー、ペースト、終了、保存など)
  • Command + 矢印キーによる操作
  • Spotlight やスクリーンショット
  • 強制終了やログアウトなどのシステム操作

Windows

Windows で制限されるショートカット:

  • 一般的な Ctrl 操作(コピー、貼り付け、元に戻す、保存など)
  • Alt を使ったナビゲーション
  • ファンクションキーやシステムキー
  • Windows キーを含む組み合わせ

動作しないことが多いパターン

英数字のみの組み合わせ

以下は使用できません:

  • A + B + C
  • 1 + 2 + 3
  • F + G

キー数が多すぎる場合

ショートカットは最大 3 キーまでです:

  • Cmd + Shift + Option + K ❌
  • Ctrl + Shift + A + B ❌

左右の修飾キーを混在させた場合

以下の組み合わせは使用できません:

  • 左 Ctrl + 右 Ctrl ❌
  • 左 Alt + 右 Alt ❌

使用可能なショートカット例

以下は一般的に問題なく使用できます:

  • Ctrl + Shift + K
  • Alt + F7
  • Cmd + Shift + 9
  • Ctrl + Space
  • Ctrl + A